ホテルから離れ、近くのカフェで二人で黙り込んでいた。ユーリ君に盗聴されている現状を伝えるのは難しかったので、『私がいいって言うまで、一言もしゃべらないで。理由はあとで説明する。』と書いたメモを渡した。カフェに来てから30分くらい経った頃、スニケットがやってきた。思わず『スニケット!』と声を上げそうになったが、耐える。しかし、ユーリ君には無理だった。
ユーリ「スニケ・・・!!」
しかし、スニケットは予想していたようで、ユーリ君が名前を発する途中で口を押える。その時、また何かの音が鳴っていた。すると、スニケットは特殊な装置を出して、ユーリ君に近づけた。その音は、ユーリ君の顔に近づくほど大きな音になっていく。
スニケット「ちっ!」
ユーリ「!?・・・。」
スニケットはユーリ君のイヤリングを雑に取り、何かを取っ払っていた。
スニケット「行くぞ。」
取り外したら取り外したで、彼はすぐに店を出ていった。ユーリ君は耳を抑えながら、不思議そうに私と顔を見合わせていた。